8月21日(金)よりTシャツコレクション「9 BOX(ナインボックス)」の第5弾をニューバランス公式オンラインストア限定で発売します。
https://shop.newbalance.jp/shop/e/eEnb-app-9box
「9 BOX」は“Fun for Sport, Fun for NB”をコンセプトに、ひとつのテーマを3人のアーティストが3スタイルずつ、合計9つのデザインで発表するグラフィックTシャツコレクション。高い吸水速乾性を誇る機能素材でありながら、柔らかく自然な風合いのボディとコットンライクな肌触り、トレンド感あるビッグシルエットもあいまって、ファッションにもスポーツにも“Fun” をもたらします。第5弾は、ニューバランスが2020年のデザインテーマとして掲げる「SPEED」をフィーチャー。1906年にアーチサポートインソールや偏平足などを治す矯正靴のメーカーとして誕生したニューバランスは、1960年代にカスタムメイドのランニングシューズを作り始めて以降現代に至るまで、常に「SPEED」を追い求めるランナーのために開発を続け、成長を遂げたブランドです。2020年は「SPEED」のテーマの基、ランニングシューズとしてのテクノロジーを有しながらもファッションとして昇華させた「FuelCell Speedrift」などがニューモデルとして登場します。ブランドを体現する「SPEED」、今季のキープロダクト「FuelCell Speedrift」をテーマに、多方面で活躍するアーティスト「石川真澄」さん、「石原七生」さん、「サイトウユウスケ」さんの3人が三者三様の個性光るグラフィックをデザイン。ファッションやスポーツなど様々なシーンを「9 BOX」と共にお楽しみください。
商品詳細
サイズ:S,M,L,XL
価格:5,390円(税込)
発売日:8月21日(金)
■コラボレーションアーティスト
【石川真澄】
<コメント>
世代的に90〜00年代のブームを体験しているので、スニーカーはけっこう好きです。もちろんNEW BALANCEも何足も履きましたよ。だから今回のコラボレーションは純粋に嬉しかったですね。スニーカーではなくTシャツでしたが、着心地もすごく良くて、適度なボックスシルエットも良いですね。だから制作に関しても、実際に僕自身が着たいと思えるものを目指しました。作品としては、今回3パターンを描き下ろしましたが、すべて足元に寄った絵になっています。というのも、浮世絵って指の描き方とかすごく特徴的なんですよ。それで、人間の足、骨の足、鬼の足にクローズアップして、少しでも浮世絵の様式がダイレクトに伝わるように表現したんです。そこに今回のキーモデルであるSPEEDRIFTを履かせることで、古今融合の世界観を表現できたら面白いんじゃないかと考えました。だけど写実的なスニーカーの中に浮世絵の足をフィットさせるのは、なかなか難しかったですね。浮世絵で描かれる足って、甲がすごく高かったりするので。ただ、そういう現代的なモノを浮世絵様式で描くのが僕の作風なので、それほど大きな問題にはなりませんでしたし、結果的に、すごくうまくいったと思っています。やっぱりまだまだ浮世絵って古い時代の絵という認識があって、どうしても今の時代のモノとは対局にあると捉えられがちなんですよ。そこをSpeedriftのような現代的なプロダクトと合わせることで、若い方々にも浮世絵を知ってもらえるきっかけになると良いですね。プリントの大きさも、小さすぎず大きすぎず、ランニングでもタウンユースでも違和感なく使えるようにデザインしています。僕くらいの年代の方から若い方まで、幅広い年齢層の方々に楽しんでもらいたいですね。
<プロフィール>
1978年、東京生まれ。2000年に六代目歌川豊国に師事。まもなく六代目が他界したため独学で浮世絵を学び、個展やグループ展を中心に活動。2007年、映画『宮城野』劇中の浮世絵制作を担当。その後、ロックバンドKISSやIRON MAIDEN、DAVID BOWIE、さらには映画『STAR WARS』、漫 画 『COBRA』など、さまざまなモダンコンテンツを浮世絵で描きつつ、国立西洋美術館で開催された『北斎とジャポニスム』では葛飾北斎とのコラボレーションも実現。新たな浮世絵表現の画家、絵師として各界から注目されている。今昔ラボ主宰。
HP:https://www.konjakulabo.com/
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【石原七生】
<コメント>
普段から日本画をベースとした作品を作っていますが、スポーツを題材に取り上げたことはなかったので、今回はひとつの挑戦という意味合いも込めて取り組みました。表現したかったのは、体から生み出されるスピード感。中でもやっぱりNew Balanceですから、ダンスや他の競技ではなく、走っている人間の躍動感を、日本画的な強い輪郭線で描こうと考えました。加えて、私がいつも作品創りの際に掲げている「今日しかない特別な日」というテーマに則って、日常に取り入れられているスポーツとは違う、大会や祭典など、特別な日のスポーツを表現しています。
3枚どれも思い入れはありますが、個人的にもっとも日常で使いそうなのは、黒のボディのものですね。神話から飛び出してきたような2人の女性にスニーカーを履かせて、足元には日本画の象徴的な獅子。全体的に三角形の構図にしたのは、余白を活かすという意図と、Speedriftのソールパターンのイメージです。獅子舞がグルグル回っているデザインは、マラソン競技にスニーカーを履いた獅子舞が出場していたらカワイイな、という思いから。しかもそれがめちゃくちゃ速かったら面白いですよね(笑)。そして最後の1枚は、現代のランニングファッションをテーマにしています。私自身、ランニングウエアを選ぶのにとても悩む節があるので、こんな格好で走ったらカッコいいな、という思いをカタチにしました。
<プロフィール>
東京都出身。 多摩美術大学 造形表現学部 造形学科卒。今日しかない特別な日を描く画家。出会った物語、訪れた場所、心が騒ぐこと、人との巡り合わせ、辻褄の合わないことを集めた先に 必然性や何かとの共通点を見出したいと考えている。
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【サイトウユウスケ】
<コメント>
今回このお話しをいただいた際にまず考えたのが、如何に自分の作品にNew Balanceのスピード感を表現するか、でした。それに加えてTシャツとしてアウトプットするなら、ロゴマークのように首から上だけ描いたほうがハマりが良さそうだとも感じていたので、New Balanceのロゴマークで実際に使用されている風を切るようなあしらいをオマージュし、ブランドの世界観とスピード感をイラストのモチーフに融合させることを目指しました。その手法で描いたのが、女性と男性の横顔の2枚の作品。
女性の横顔はシンプルにランニング中のスピード感を、男性の横顔はランニングによって促される思考のスピード感を表現しています。もう1枚の女性の正面画は、青春時代のスピード感というか、人生が花開くような瞬間をイメージしつつ、今回のキープロダクトとなっているSpeedriftのソールパターンからヒントを得た、三角形の柄を背景に描いてみました。
と、ここまでは割とスムーズに進んだんですが、最後に苦労したのがサイズ感。やはりイラストとしてカッコいい絵と洋服としてカッコいい絵は違うはずですから、プリンターの拡大・縮小を数%単位で変えながら、何十回も印刷してはTシャツに当ててみるという作業の末に、ようやくこのサイズに落ち着きました。そんな苦労の甲斐あって、イラストの存在感がありつつ、日々の生活の中で取り入れられる普遍性もキープできたのではないかと感じています。
僕自身、実際に日々の生活から日課のウォーキングまで、あらゆるシーンで着用しています。カジュアルに着れるコットンタッチなのにすぐ乾くので、本当に便利。まだまだ暑い時期が続きそうなので、みなさんの生活の中でもお役に立てれば嬉しいですね。
<プロフィール>
1978年生まれ、横浜市在住。TIS(東京イラストレーターズ・ソサエティ)会員。 バンタンデザイン研究所卒業後フリーのイラストレーターに。以降、雑誌の表紙や企業広告、ドラマ・映画のポスターなど、さまざまな作品にイラストを提供。2017年パリコレではYOHJI YAMAMOTOとのコラボレーションを果たすなど、メディアを問わず国内外で活動中。2020年9月6日まで、神宮前POPULARITY GALLERY & STUDIOにて個展『CHACK AND THE GIRL -猫のチャックと少女-』開催。
HP: https://www.saitoh-yusuke.com
SNS/Instagram:@saitoh_yusuke Twitter:@saitoh_yusuke